大島郡 久賀町 畑能庄
大島郡に、滝と伝える程のものがあるとは思っていなかったが、同僚の井川氏に、つい先日故人となられた西村正氏を紹介していただいて確認した。氏は維新の志士・楢崎剛十郎の孫で郷土史家でもあった。
滝の高さは16㍍、水量には恵まれていない。このあたりを嘉納山岩屋と称し、古くは観音を安置したお寺があった。それと延命観音といって参拝の対象にしていたことに、名前の由来があるらしい。明治の末までは、女が妊娠すると文殊様へ賢い子が生まれるように嘉納山岩屋観音へ美人で長寿するように、帯石観音へ安産するようにと祈願参拝したそうである。
滝の周りは樹木が伐採されたばかりでやや物足りない。大樹は残すように、新たにカエデなど植えてはとも言ってみた。
沢水は一㌔ばかり流れ、能庄の下手でより大きな沢と合流し、ミカンの丘の大きなうねりを縫って久賀で海に注いでいる。