岩国市 小瀬
小瀬川は鋸でひいたような深い谷の連続である。この小瀬川と錦川の間を梯子段のように支谷が走っており、それらは一様に小瀬方面に傾いて水を集めている。そのうちでも、小川津と水口を結ぶ谷川が一番典型的で、源流は錦川沿いの関戸のすぐ背中あたりになっている。その水口部落にこの滝がある。なお関戸と小瀬川本流の防鹿とを結ぶ線は有名な断層なので、この谷もそうではないか、滝の生因もそれに関係しているのではないかと推測している。
この滝のユニークなのは、個人の手で買い取られて手入れされている事である。大竹市在住の日中さんで、山林を購入しようと通りかかり、この滝を見染めて周辺を買い取ったとの事であった。週末の手入れを楽しみにしているとのこと。
素錬という名前は『防長風土誌』より引用したものだが、それによれば、この谷を葛谷といい、滝の上には祠があったという。
なお滝の落差は22㍍である。