山口市 宮野 荒谷
今でこそ国道26号線はハイウェイのような快適な道路だが、十年前前では相当な悪路であった。中でも特筆すべきは八丁越で、ここをバスがループ状に通過するときは肝を冷やした。急崖の狭い道だったからだ。その崖のはるか下方に川が見え、その川沿いに、さらに悪い路が奥に通じている。
入野川は八丁の真下で二つにわかれる。それまでの延長線上にある方を金山川、直角方向を荒谷川といい、両者はほぼ等長等大である。
金山の滝は金山川を分岐点から川床を伝って500㍍進んだ所にある。滝の手前に、5~6㍍の釜を備えた美しい滝が三つ四つ連なっていて楽しませてくれる。
滝は圧迫感を伴う造滝壁をもっている、わりに落水の形が物足りない。落差は18㍍である。
荒谷へ少し入ったところから、高巻いた林道を歩けば直接主滝の上面に出ることもできる。
一方、荒谷の沢をそのまま4㌔たどると、やはり18㍍の滝がある。道が大きくヘアピンする所のゴルジュに懸っている。
入野川にダムができるのが大変残念である。